極右経済学者バビレイ・ミレイのアルゼンチン大統領就任とその経済政策のゆくえ

極右の経済学者であるバビレイ・ミレイ氏がアルゼンチン大統領選で勝利を収めたことは、国内外で大きな話題となっています。アルゼンチンは、BRICS加盟国として脱ドル化を進め、人民元を主要通貨とする方向性を打ち出している中で、ミレイ氏の勝利は逆行する動きと見なされています。

アルゼンチン経済の現状

アルゼンチンは現在、消費者物価指数が前年比で+143%という、深刻なインフレに直面しています。これは、アルゼンチン経済の不安定さを如実に示す数字であり、極右と称されるミレイ氏が選ばれた背景には、国民の経済に対する危機感が反映されていると考えられます。

通貨政策のジレンマ

中央銀行がアルゼンチンペソを採用し続ける中で、アルゼンチンは過去に幾度となくインフレと通貨危機を経験してきました。一方で、ドルを採用すれば、大豆や牛肉などの農作物輸出が盛んな国としては、ドル高の影響を受けるリスクもあります。共通通貨と自国通貨の選択は、それぞれにメリットとデメリットがあり、アルゼンチンの今後の経済政策の方向性に注目が集まっています。

アルゼンチンの世界経済における位置づけ

2022年のアルゼンチンの経済規模は6330億ドル(約95兆円)で、世界で23番目に大きな経済大国です。この舵取りとBRICSへの加盟は、ドル採用を主張するアルゼンチンが、今後ドル派と脱ドル波にどのような影響を与えるのか、大きな関心事となっています。

結論

バビレイ・ミレイ大統領の政策運営と、脱ドル化を進めるBRICS加盟国としてのアルゼンチンの動向は、世界経済において重要な意味を持ちます。経済政策の方向性が国内外の市場にどのような影響を及ぼすのか、今後の展開に注目が集まることでしょう。

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