24日午前の欧州市場

24日午前の欧州市場。
それまで159円台後半で推移していた円ににわかに買い戻しが増えた。
一時は158円70銭台へ急伸した。
同時刻に取引されていた米10年物国債利回りの低下に反応したとの見方があり「まとまった規模で利益確定の円買いが入った」との解説もあった。
そしてさらに「海外の取引時間帯での円買い介入を意識してプログラムされていたコンピューターが円買いに動き、同様のセッティングをしていた他のコンピューターが連鎖反応を起こした」との指摘が出ている。

そんな事があっても良いのか?と思ってしまう。

コンピューター取引のプログラムは過去の経験則に基づいて組み立てる。それが2カ月前のデータであっても1年前のデータであっても、条件に合致すれば反応する。とりわけ、介入の「始点」を重視する傾向は強い。今春の介入の始点となった160円前後はそれなりに重要ポイントとゆう事だ。

神田財務官はかつて、1カ月強で10円程度の円安や2週間で4%の円安を「急速な動き」と評したことがある。オアンダのケルビン・ウォン氏はこれらの発言を踏まえて「現時点で真の介入警戒ゾーンは161円85〜95銭」と読む。

著者も162円当たりのゾーンと見ている。

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