神田真人財務官の後任に三村淳国際局長を起用する人事を決めた

神田真人財務官の後任に三村淳国際局長を起用する人事を決めたと日本経済新聞が報じた。
7月31日付で発令するという。
為替政策を指揮する財務官の交代は3年ぶり。
退任する神田氏は2021年7月に財務官に就任し、22年9月には24年ぶりに実施した円買い介入の陣頭指揮を執った。日米金利差を主因に円安の流れに歯止めがかからない中、直近では4月26日-5月29日の期間に9兆7885億円と、月次ベースで過去最大の円買い介入を行った。
結果としては円安には歯止めがかからなかった。

新たに財務官に就く三村氏は
・1989年に東京大学法学部を卒業。
・旧大蔵省に入省。
・金融庁や国際決済銀行(BIS)での職務に加え、財務省で国会対応などを担う文書課長の経験。

21年に国際局長。
財務官は、主要7カ国(G7)やG20などの国際会議に財務相や日銀総裁と共に出席し、経済・金融分野で国際的な議論に加わる主要メンバーだ。為替介入を含めた通貨政策だけでなく、国際金融にかかる職務全般を所管する事務次官級のポストで、人事については市場の関心も高い。

今の現状をどのように打破していくのかも注目だ。

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