暗号資産
複数の企業が最近、すでに承認されているビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)以外のアメリカの暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)を作成するための承認を申請し始めた。2人のETF専門家によると、これらの申請は、民主党の大統領候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)氏が11月の選挙で勝利した場合、進展しないことが予想されるという。
今年行われたビットコインとイーサリアムの現物ETFの承認は、複数の発行企業が長年にわたってそうしたファンドの導入を求めて闘った結果であり、業界にとって大きな勝利と見なされた。発行企業の1つであるグレイスケール(Grayscale)は、却下を覆すために米証券取引委員会(SEC)に対して訴えまで起こし、勝訴した。新しいETFには数十億ドルが流入している。
それ以来、発行企業は次の大きな暗号資産ETF発売を目指して取り組んでおり、現在はリップル(Ripple)のエックス・アール・ピー(XRP)とソラナブロックチェーンのネイティブトークンであるソラナ(SOL)のETFの申請が進行中だ。
ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、「ハリス氏が勝利すれば、発行企業に関係なく、実現しないだろう」と述べた。