サウジアラビアのペトロダラ協定離脱

サウジアラビアのペトロダラ協定離脱。
今週、サウジアラビアはこの契約を更新しないと発表した。
これは各国が国際貿易や石油取引でドルを使用しない傾向に向かわせる意図と見る。
理由は
BRICSがサウジアラビアを歓迎している事も関係しているだろう。

BRICS連合(当初はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、発展途上国を結束させ、富裕国の政治的・経済的にアメリカやヨーロッパに対抗しようとゆう勢力になる。
2024年1月1日、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAEがBRICSに招待された。
当初は躊躇していたものの、サウジアラビアは2024年のサミットに出席し、BRICS加盟への意思もみせた。

・BRICSの脱ドル推進
BRICSはここ数年、国際貿易に関して徐々にドルからの脱却を計画していることを明らかにしている。例えばインドはUAEと貿易協定を結び、(石油やガスの)取引をドルではなくルピーで行うことにした。
また、サウジアラビアは中国との間で、サウジアラビアの石油販売の一部をドルやユーロではなく人民元で行うという協定を結んだのだ。

米ドルの最後の釘を打ち込むことになった。
ペトロダラー取引から米国を切り離すことは、米国から最も強力な輸入品(米ドル)である通貨を奪うことに等しい。そうなれば、ドルの価値は大きく下落し、国際外為市場や為替市場でドル安が起こる可能性も出てきた。

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