YAYOI相場解説6月18日12:13分

石油がドルでしか買えないことがアメリカの強さにつながっていることがわかります。
具体的には、石油の取引が「ペトロダラー体制」と呼ばれる仕組みによってドルで行われているためです。
この体制は、1973年のオイルショック後に生まれました。米国はサウジアラビアに原油価格の引き上げを認める一方、取引はドルで行うよう求めました。

その結果、石油を売って得たドルで米国債を買う再循環が構築され、ペトロダラー体制が確立されました。
しかし、近年ではドルの需要が減少している傾向があります。
ロシアや中国、中東諸国がドル以外の通貨で原油取引を増やしており、ペトロダラー体制が揺らぎつつあるのです。

これにより、重要資源の取引で使われる通貨がドルから人民元や他の通貨に移行する可能性があります。
アメリカ政府は金利を高水準で維持し、ドルの価値を維持しようとしていますが、今後の展開には注目です。
また、仮想通貨も影響を受ける可能性があるため、市場の動向を見守りましょう。

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