YAYOI相場解説7月3日22:40分
S&Pの株価指数の月別平均騰落率について、1994年1月から2024年5月までのデータを基に解説します。特に7月に注目すると、過去30年間で0を下回る傾向が見られます。
この現象には諸説ありますが、「サマーラリー」という言葉があります。夏に向けてプレゼントやバケーションの準備で市場が活性化するという考え方もあります。しかし、バケーションに入るトレーダーも多く、夏は一般的に取引量が少なくなります。そのため、7月から9月は市場が停滞しやすいと言われています。
それでは、いつ株価が上がるのでしょうか。10月に底を打ち、年末ラリーに向けて上昇します。その後、一旦2月で下落し、春の引越しシーズンや新年度の始まりとともに再び上昇します。特に3月は、オフィスの機器などの買い替えが行われるため、3C(コンピュータ、通信、消費者向け電子製品)の株価が上がりやすいと言われています。
今年は大統領選があり、バイデン氏とトランプ氏のどちらが勝つのかという不安要素もあります。そのため、夏の相場を迎えるにあたり、現金比率を上げることを考えても良いかもしれません。個人的には、7月に現物を買うことは推奨しません。
また、ナスダックについては、昨日大きく上昇し、今日も2万ポイントを超えています。しかし、一度大きくブレイクすると、大きく下がる可能性があります。特にNVIDIAとAppleは、iPhoneの売れ行きが好調で、ハイテク銘柄が上昇しています。
ドル円については、雇用統計が予想より悪かったことから、利下げの可能性が高まり、下落しています。また、原油先物価格(WTI)は、中東情勢が一時的に荒れており、877ドルを目指すと言われています。