トヨタ自動車とドイツのBMW
トヨタ自動車とドイツのBMWが水素を使い発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない燃料電池車(FCV)で全面提携する。トヨタが水素タンクなど基幹部品を供給し、BMWが数年内にFCVの量産車を発売する。両社で欧州の水素充塡インフラも整備する。販売が減速する電気自動車(EV)以外の戦略が必要となっており、次世代エコカーの選択肢として日欧大手がFCVで手を組む。
両社は9月3日にもFCVの全面提携に向けた基本合意書(MOU)を交わし、5日に予定しているBMWのメディア説明会で公表する。
FCVは水素と酸素の化学反応で作った電気で動く。発電時に水しか出ないため「究極のエコカー」と呼ばれている。エンジンに当たるのはモーターで、電力で駆動する点はEVに近い。
今回、トヨタはBMWのFCV向けに水素タンクのほか、水素を使って発電する「燃料電池」など水素関連の基幹部品を全面供給する。駆動システムなどEV技術を活用できる領域はBMWが主体となって手がける。
著者も(水素)にはかなり着目している。